立ち立奏台

琴(箏)

お箏を弾くスタイルのいろいろ

お箏を弾くスタイルとしてあげられるのは、床に座って弾く「座奏」スタイル、立奏台という台にお箏を乗せて椅子に座って弾く「立奏」スタイル、そして近年目にするようになってきた立って弾く「立奏」スタイル。今までは椅子に座って弾くスタイルを「立奏」と呼んでいたので、立って弾くのは「立ち立奏」?と言った方が伝わるのかな。

座奏
(椅子に座って弾く)立奏

立ち立奏台を作ってもらう!

座奏、椅子に座って弾く立奏はこれまでやってきたスタイルでしたが、このたび、ずっと前から手にしたかった私専用の立って弾く「立ち立奏台」を作っていただくことになりました。

立ち立奏台は弾く人の身長によってサイズが異なるため奏者の体に合わせた設計が必要です。
そこで今回は採寸を行い自分の体にフィットするよう、試作品から弾き心地を何度も打ち合わせたオーダーメイド作品。

小林の「K」をモチーフにしたデザイン、手触りのいい木の質感がとても気に入っています。
しかも、中板を留めるくさびも形がオシャレ!

立ち立奏台

デザイナーnishimokkoさん

このオシャレな立ち立奏台をデザイン・設計していただいたのは普段は福岡でお仕事をされている木工作家の「nishimokko」さん。
実は主人の長崎日大デザイン美術科時代の同級生で、長崎にもある工房で作ってもらいました。
この長崎の工房がまたステキなロケーションで、窓の外は一面に海が広がっていて時おり通る船の様子が何とものどかで素晴らしい!
出来上がったばかりの立ち立奏台に持ってきたお箏を乗せて、気持ちよく吹き抜ける風を感じながら試し弾きする贅沢な空間もしっかりと噛みしめてきました(笑)

デザイナーnishimokkoさんと
すばらしいロケーションの工房

木工デザイナーnishimokko×イラストレーターまつもとりょうた

立ち立奏台を作ろうと思った時からぜひ叶えたい夢が私にはありました。
同じデザイン美術を専攻し、今はそれぞれの夢を叶えて仕事をするnishimokkoさんとイラストレーターの主人。
nishimokkoさんに作ってもらった私専用の立ち立奏台にイラストレーターである主人の絵があったらどんなに素晴らしい物になるか、想像しただけでもワクワクしました。それほど今回の立奏台には強い思い入れがありました。
そのことをnishimokkoさんに伝えると快く受け入れてくれて、後日、イラストレーターまつもとりょうた氏による絵が描かれました。

長崎らしいモチーフがたくさん散りばめられてます
眼鏡橋や女神大橋も。
春夏秋冬、季節の花や長崎の名所にあふれる
コンサートのリハーサル風景

動く美術館のように…

才能あふれる二人のお陰で念願だった立ち立奏台は素晴らしい芸術品となりました。
コンサートの場で演奏するとお客様は感嘆の声とともに演奏を聴いてくださり、まさに目で観て楽しみ耳で聴いて楽しむアートがそこには生まれている実感があります。
まるで移動美術館のような、そんな新しい空間を演出できている気がします(*^^*)

いかがでしたか?
演奏する場所やシチュエーションによって演奏スタイルもさまざまですが、多様なニーズにお応えできるような演奏スタイルと演奏スキルは常に身に付けておきたいと思う今日この頃です(*^^*)